焼酎のお湯割りは、器に注ぐ順番が大事! おいしい作り方をマスターしよう

焼酎のお湯割りは、器に注ぐ順番が大事! おいしい作り方をマスターしよう
出典 : kai keisuke/Shutterstock.com

焼酎のお湯割りは、焼酎の風味が引き立つ飲み方として人気がありますが、器に注ぐ順番が大事だということを知っていますか? 今回は、お湯割りを作るときのポイントや注ぐ順番が大事な理由、おいしいお湯割りのたのしみ方などについて紹介していきます。

  • 更新日:

焼酎のお湯割りの特徴と作るときのポイント

焼酎のお湯割りの特徴と作るときのポイント

successo images/ Shutterstock.com

焼酎のお湯割りとは?

焼酎のお湯割りとは、焼酎をお湯で割ったものを指します。焼酎をお湯で割ると、香りが豊かに立ち上り、コクや旨味が増し、口当たりはまろやかになるといわれています。

お湯割りにとくにおすすめの焼酎は、芋・麦・米などを原料とした本格焼酎(乙類焼酎)です。昔ながらの単式蒸溜で造られる本格焼酎は、原料由来の風味をたのしめるのが魅力ですが、お湯割りにすることでさらに素材の持ち味を引き出すことができます。

なお、焼酎をホットでたのしむ飲み方に「燗酒(かんざけ)」というものがありますが、これはお湯割りとは別物です。燗酒はお湯で割ったものではなく、焼酎のストレート、または加水したものを湯煎などで温めたもののことを指します。

焼酎のお湯割りを作るときのポイント

焼酎のお湯割りは、耐熱性のある器にお湯を注ぎ、そのあとで焼酎を注ぐだけとかんたんに作れるのが魅力です。シンプルな飲み方ですが、以下のようなことに留意すると、さらにおいしい1杯を作れます。

【焼酎とお湯を注ぐ順番】

お湯割りを作るときのコツは、器に注ぐ「順番」を守ること。お湯が先、焼酎があとの順番で注ぐと、お湯と焼酎がよくなじみ、おいしくなるといわれています。なお、焼酎を注ぐ際は、お湯の上に「置く」ようなイメージで、そっと静かに注ぎ入れるのがポイントです。

【焼酎とお湯の比率】

焼酎とお湯の比率は6:4(通称ロクヨン)や5:5(通称ゴーゴー)が目安です。これを基準に、濃いめが好きなら7:3、アルコール感を抑えたいなら4:6など、好みの比率に調整してみましょう。

【お湯割りの温度】

お湯割りにおすすめの温度は、人肌より温かい40~45度程度。6:4の比率で作る場合、70度前後のお湯を使うと、ちょうどよい飲みごろになります。

なぜ焼酎のお湯割りを作るときは、注ぐ順番が大事なの?

なぜ焼酎のお湯割りを作るときは、注ぐ順番が大事なの?

kai keisuke/ Shutterstock.com

焼酎のお湯割りを作るときにお湯を先に注ぐ理由

お湯割りを作るときに、先にお湯を注ぐのには理由があります。注ぐ順番が大事な理由を紹介しましょう。

【理由1:焼酎とお湯がなじみやすい】

温かいお湯の上に常温の焼酎を注ぐと、温度差によって対流が生まれます。またお湯よりも比重の重い焼酎は自然に沈んでいくので、かき混ぜなくてもよく混ざり合い、全体の濃さや温度が均一になるので、おいしい1杯に仕上がります。

【理由2:風味がやわらかくなる】

焼酎をあとから注ぐと、香りがふんわりと立ち上り、味わいはやさしくまろやかになって飲みやすくなります。逆に、お湯をあとから注ぐと、アルコールが一気に揮発して刺激的な香りが立ち、味わいは少しとがった印象になります。

【理由3:温度を調節しやすい】

お湯を先に注ぐことで、適度にお湯の温度が下がり、飲みごろのお湯割りを作りやすくなります。また、酒器をほどよく温めることもできます。

焼酎のお湯割りと水割りでは順番が違う

お湯割りと水割りでは、注ぐ順番が異なります。一般的に、お湯割りを作るときは「お湯→焼酎」の順番で注ぎますが、水割りを作るときは「焼酎→水」の順番で作ります。

水割りを作る際、焼酎が先で水をあとに注ぐ理由は、お湯割りと同様に混ざりやすくなるため。水は焼酎よりも比重が重いため、水をあとから注ぐことで自然と沈んでいき、よく混ざり合うのです。

なお、お湯割りと水割りで比重を比較すると、お湯と焼酎では焼酎のほうが重く、水と焼酎では水のほうが重くなります。

◇お湯割りの比重と作る順番
比重:お湯<焼酎 
順番:お湯が先、焼酎があと


◇水割りの比重と作る順番
比重:水>焼酎 
順番:焼酎が先、水があと


つまり、比重の軽いほうを先に入れ、重いほうをあとから注ぐことで、自然と混ざりやすくなります。

焼酎のお湯割りをよりおいしくたのしむ方法

焼酎のお湯割りをよりおいしくたのしむ方法

jazz3311/ Shutterstock.com

焼酎のお湯割りをおいしくたのしめる酒器

焼酎のお湯割りに用いる酒器は、耐熱性のあるものであれば基本的にはどんなものでもOKですが、適温のうちに飲みきれるように小さめのものがよいでしょう。

また、素材でいうと、とくに陶器製のものは温かみのある質感で、よりお湯割りらしい雰囲気をたのしめるのでおすすめ。お湯割りを手で持ったときに、ほんわりと温かさが伝わってくるのも魅力です。

それから、お湯割りに梅干しなどを入れて飲む場合は、透明の耐熱グラスを使うと見た目もたのしめるでしょう。

焼酎のお湯割りに温かい料理を合わせる

焼酎のお湯割りをよりおいしくたのしむなら、料理やおつまみと一緒に味わうのがおすすめです。

焼酎のお湯割りには、昔から温かい焼酎が飲まれてきた九州の料理がよく合います。たとえば、鹿児島の芋焼酎にはつけ揚げ(さつま揚げ)がおすすめです。麦や米焼酎には宮崎地鶏の炭火焼きなども合います。

また、温かいお湯割りには温かい料理がよく合います。鍋やおでん、湯豆腐などを合わせてみるとよいでしょう。

なお、焼酎には「だし割り」という飲み方もあります。お湯の代わりにおでんや鍋のだし汁(残り汁)で割ると、また違った味わいをたのしめますよ。

焼酎のお湯割りは、原料由来の風味をより強く感じられる飲み方です。自宅でもかんたんに作れるので、ぜひ挑戦してみてください。

おすすめ情報

関連情報

焼酎の基礎知識

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事