サントリーグループと米国ベンチャーが、植物由来原料100％使用ペットボトルの開発に成功！

これまでのあゆみ～100%サステナブルに向けて～

サントリーグループは、「人と自然と響きあう」という企業理念、ならびに理念に基づく「水と生きる」というステークホルダーとの約束の実現を目指し、グローバルにサステナビリティ経営を推進しており、2019年には「プラスチック基本方針」を策定。
2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにすることで、100％サステナブル化を目指すと発表しています。

2013年には、ペットボトル原料の30％を構成する「モノエチレングリコール」を植物由来原料で生成した“植物由来原料30％のペットボトル”を、「サントリー天然水」に導入。さらに残りの70％を構成するテレフタル酸の前駆体「パラキシレン」についても植物由来素材から生成すべく、2012年から米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社（※）との共同開発を行ってきたといいます。
※ 米国ニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発機能をもつバイオ化学ベンチャー企業。2008年創業。

ついに実った開発技術

これまで、「パラキシレン」を植物由来素材で生成するのは容易ではなく、既往技術では素材を複数段階に渡って変換する必要があると言われてきたところ、今回、熱分解と触媒反応によりワンステップで生成できる技術の開発に成功。
さらに使用する素材は、食料用原料のサプライチェーンに影響が出ないよう、非可食のウッドチップのみから生成しているといい、こうして遂に、植物由来原料100％使用ペットボトルの試作品完成に至ったとのことです。

また、次の目標についてサントリーグループは「2030年までにすべてのペットボトルをリサイクル素材あるいは植物由来素材にするべく、植物由来原料100％使用ペットボトルの早期の実用化を目指していく。」とコメントしています。

～「サントリー天然水」について～
この植物由来原料ペットボトルの開発において、先行して導入対象となった「サントリー天然水」。「２Ｒ＋Ｂ」Reduce（使う量を減らす）・Recycle＋Bio（バイオ）という、容器包材の開発戦略に基づき、これまでもさまざまなイノベーションを展開。
９０年代よりペットボトルの軽量化を推進し、５５０mlの小容量ペットボトルにおいて、国産最軽量の「植物由来原料３０％使用したペットボトル」を導入したほか、再生ＰＥＴ樹脂を８０％使用した（１２マイクロメートルの）「国産最薄ロールラベル」や「国産最軽量のペットボトルキャップ」を導入。また阿蘇（九州熊本工場）で製造している「サントリー天然水」には、世界で初めて「バイオ１００％キャップ」を導入している。

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