ラムのおいしい飲み方

ラムのおいしい飲み方
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ラムはサトウキビを原料としたスピリッツで、その甘さゆえに、お酒としてだけでなく、洋菓子の材料としても人気です。キューバをはじめカリブ海の島国で生まれただけに、「海の男の酒」というイメージが強いラム。その魅力や飲み方を紹介しましょう。

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ラムの原料はサトウキビ! その甘さから洋菓子の材料にも引っぱりだこ

ラムの原料はサトウキビ! その甘さから洋菓子の材料にも引っぱりだこ

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ラムはサトウキビを原料とした蒸留酒。サトウキビといえば砂糖の原料だけに、ラムも独特の甘い風味を特徴としています。
ラムの産地であるキューバやプエルトリコ、ジャマイカなどカリブ海諸国は、世界でも有数のサトウキビの生産地ですので、ラムはまさに、この地を象徴するお酒といえるでしょう。

ラムの原料になるサトウキビの産地としては、日本でも沖縄や鹿児島の島々が有名です。これらの土地でもサトウキビを原料とした「黒糖焼酎」が造られ、「日本のラム」とも呼ばれています。
ラムと同様、サトウキビ由来の甘味が特徴ですが、焼酎だけに発酵に米麹を使っていますので、お酒としての味わいはかなり異なります。

ラムはその甘さゆえに、お酒としてだけでなく、ケーキなど洋菓子の材料としても大活躍! アルコールの風味が効いた大人のお菓子作に欠かせない材料として人気を集めています。
女性の間では、「お酒は飲まないけど、ラムはお菓子作りの材料として知っている」という人も少なくないでしょう。

ラムを使ったデザートとしては、干しぶどうをラムに漬け込んだラムレーズンも有名ですが、これはラムを飲む際のおともにもピッタリです。ラムレーズン入りのバニラアイスや、ラムレーズンバターなどは、ラムはもちろん、ウイスキーやブランデーのおともにもおすすめです!

ラムといえば「モヒート」? それだけじゃないラムのたのしみ方

ラムといえば「モヒート」? それだけじゃないラムのたのしみ方

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ラムの飲み方としては、日本ではカクテル・ベースとしてたのしまれるのが一般的なようです。

ラム・ベースのカクテルには、モヒートやダイキリ、エックス・ワイ・ジィ(XYZ)など、有名なものが数多くあります。
なかでもモヒートは、ラムの甘味を土台に、ライムの香りとミントの酸味が彩る爽快な味わいが世界中で人気を集めています。
近年では、夏の定番カクテルとして、日本でもすっかり定着していますね。

ラム・ベースのカクテルが人気を集めていることから、「ラム=カクテルに使われるお酒」というイメージが強いのも無理のないことですが、それだけではもったいないというもの。
ラムの本場、キューバやアメリカでは、ラムをストレートやロックでたのしむ人も少なくありません。

ラムは製造法や熟成の度合いによって「ライト・ラム」「ミディアム・ラム」「ヘビー・ラム」に分類されますが、それぞれの風味の違いを味わうためにも、一度はストレートでたのしんでみることをおすすめします。

ラムをたのしむなら葉巻と一緒に! ヘミングウェイが愛したカリブ海の文化

ラムをたのしむなら葉巻と一緒に! ヘミングウェイが愛したカリブ海の文化

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ラムを生んだカリブ海といえば「カリブの海賊」が有名ですが、ラムというお酒には、そもそも「海の男の酒」というイメージがあります。
ラムが海軍の水兵たちにとって欠かせないものだったからという背景もありますが、そうした歴史を抜きにしても、ラムの甘い風味はカリブの青い海によく似合います。

ラムは、「老人と海」などで知られる文豪・ヘミングウェイが好んだ酒でもあります。
彼は、カリブ海の文化、なかでもラムの母国であるキューバをこよなく愛し、晩年はこの地で暮らしたことから、ラム・ベースのカクテルにはヘミングウェイ・スペシャルと呼ばれるものもあるほどです。

また、ラムは同じくカリブの名産品である葉巻との相性のよさも知られています。
葉巻はゆっくりと時間をかけて味わうもので、1本を吸うのに30分ほどかかります。その合間にラムを少しずつ口にすれば、温度とともに香りが変化していくのが感じられ、ラムの深みがたのしめるのだとか。

キューバを愛した文豪の名著を読みながら、葉巻をくゆらせつつ、ラムを味わう。一度は、そんな優雅な大人の時間をたのしんでみたいものです。

男臭いイメージをもつ一方で、洋菓子作りに欠かせないなど、振り幅の広さもラムの魅力。この記事をきっかけに、いつもとは違ったラムのたのしみ方を見つけてください。

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