沖縄の焼酎【請福(せいふく)】石垣島の請福酒造が昔ながらの直火釜蒸溜で造るこだわりの琉球泡盛

沖縄の焼酎【請福(せいふく)】石垣島の請福酒造が昔ながらの直火釜蒸溜で造るこだわりの琉球泡盛
出典 : 請福酒造Facebookページ

「請福(せいふく)」は、釜に直火を当てて蒸溜する昔ながらの製法で造られた飲みごたえのある琉球泡盛で、主力商品「直火請福(じかびせいふく)」は石垣島を含む八重山地域で高い人気を誇っています。今回は、造り手の請福酒造のこだわりや直火釜蒸溜の特徴、「請福」のラインナップなどを紹介します。

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「請福」は、直火釜蒸溜で仕上げるこだわりの琉球泡盛。定番品は「直火請福」の名で親しまれています。

「請福」は八重山地方で高いシェアを誇る泡盛ブランド

請福酒造は石垣市宮良の蔵元

出典:請福酒造有限会社ホームページ

「請福」は、沖縄県の琉球泡盛。生まれた土地や造り手の情報からみていきましょう。

「請福」のふるさとは自然の宝庫・石垣島

「請福」のふるさとは、日本最南端の自然文化都市である石垣島。「請福」は四方を海に囲まれたこの島の南西部にある新川という土地で誕生し、現在は島の南東部に位置する宮良で育まれています。

沖縄本島から約411kmの位置にある石垣島を最東端に、南西諸島のなかでも台湾に近い大小32の島々で構成される地域を八重山(やえやま)地域といいますが、「請福」は、この八重山地域でとくに高いシェアを誇っています。

「請福」の造り手は1949年創業の請福酒造

出典:請福酒造有限会社ホームページ

「請福」の造り手は1949年創業の請福酒造

「請福」の蔵元は、昭和24年(1949年)に漢那(かんな)酒屋として創業した請福酒造。当初は満足な資金がなく、泡盛の蒸溜に使う煙突などは、「風呂屋を開業したい」と、当時48軒あった造り酒屋のひとつに頼み込んで譲り受けたといいます。

夫婦でゼロから始めた酒蔵は少しずつ軌道に乗り、昭和51年(1976年)には沖縄で初めて泡盛に印刷瓶を採用。昭和58年(1983年)には泡盛で初となる減圧蒸溜式の泡盛を発売し、業界に新たな旋風を巻き起こします。

昭和61年(1986年)に「請福」の古酒がモンドセレクションで金賞を受賞し、平成4年(1992年)には社名を請福酒造に変更。以後、「請福」を看板銘柄として、さまざまな革新に挑んできました。

特筆すべきは、平成13年(2001年)に、従来のボイラー蒸溜(間接蒸溜)を独自の直火釜蒸溜に切り替えたこと。これによって、八重山地域で不動の人気を誇る泡盛「直火請福」が誕生しました。

「請福」は昔ながらの直火釜蒸溜で造るこだわりの琉球泡盛

直火釜蒸溜

出典:請福酒造有限会社Facebookページ

「請福」の個性の源泉でもある直火釜蒸溜についてみていきましょう。

蒸溜の加熱方法は間接蒸溜と直火蒸溜の2種類

醪(もろみ)を蒸溜釜に入れて加熱し、沸騰して立ち上がった湯気を冷却・液化してアルコールを抽出する工程を「蒸溜」といいますが、蒸溜の際の加熱方法は、間接蒸溜と直火蒸溜の2つがあります。

間接蒸溜とは、ボイラーなどで発生させた高温の蒸気で蒸溜釜を間接的に加熱する方式。間接蒸溜で造られる焼酎は、すっきりとした軽快な酒質に仕上がる傾向があります。

直火蒸溜は、蒸溜釜に直火を当てる昔ながらの加熱方式。1,000度程度の高温で直接熱するため、もろみがあぶられ、香ばしく力強い味わいの酒質に仕上がります。

「請福」の魅力は直火釜蒸溜ならではのしっかりとした味わい

一般的に、直火蒸溜で抽出される焼酎は、間接蒸溜に比べて香り高く飲みごたえのある味わいに仕上がるといわれていますが、「直火請福」は独自の直火釜を使用し、熟練の技と感性で火加減を微調整することで、しっかりとした旨味とコク、お米の甘味を引き出しています。

この蒸溜方法こそが、「先人から伝えられた伝統の技術に、杜氏がこだわりぬいた研鑽(けんさん)の技術をもって造り上げる」という請福酒造のこだわりの集大成。泡盛らしさと、洗練された個性を味わいたい人は、ぜひ一度味わってみてください。

「請福」のおすすめのラインナップと味わいの特徴

「請福」のおすすめ琉球泡盛を紹介します。

請福 石垣島定番(直火請福)

請福酒造「請福 石垣島定番」

出典:請福酒造有限会社ホームページ

「直火請福」の名で親しまれる「請福」ブランドの定番商品「請福 石垣島定番」。直火蒸溜ならではの香ばしさと力強い味わい、ほのかな米の甘味が特徴です。
ロックや水割り、お湯割りなど定番の飲み方のほか、カクテルのベースとしてもたのしめます。

容量:請福1升瓶(1,800ml)、請福4合(720ml)、請福3合(600ml)、請福2合(360ml)、請福1升紙パック(1,800ml)、請福ハーフパック(900ml)
アルコール度数:30度

請福ビンテージ古酒

請福酒造「請福ビンテージ古酒」

出典:請福酒造有限会社ホームページ

原料米から仕込み、熟成環境まで「古酒にするための泡盛造り」にこだわって造り上げたノンブレンドの古酒(クース)。古酒ならではの芳醇な香りとまろやかな風味が特徴です。
食中酒としても定評があり、とりわけ脂っぽい料理との相性は抜群です。

43度と30度の2種類があり、43度は無加水のビンテージ原酒。どっしりとした味わいがたのしめます。

容量:請福ビンテージ43度(720ml)、請福ビンテージ30度(720ml)
アルコール度数:43度、30度

請福ファンシー

請福酒造「請福ファンシー」

出典:請福酒造有限会社ホームページ

ニュース番組の花粉症企画で取り上げられて以来、新聞や雑誌に何度も紹介されて品薄状態が続いた、華やかな香りとまろやかな味わいが特徴の琉球泡盛。花粉症の季節に人気が高まりますが、花粉症対策のために造られたわけではないそうです。

アルコール度数が35度とやや高めなので、ゆっくり飲みたい人におすすめ。フルーティーな香りをたのしみたい人は、シークヮーサーなどの果汁ジュースで割ってもおいしくいただけます。

容量:720ml
アルコール度数:35度

ここで紹介した琉球泡盛のほかにも、香り高い国産ゆずと沖縄県産シークヮーサーを使った泡盛仕込みのリキュール「請福ゆずシークヮーサー」、南高梅を泡盛に漬け込み、純国産黒糖で仕上げた「請福梅酒」、甘藷(琉球芋)と黒糖を使用した芋酒(リキュール)「請福IMUGE.」など、人気商品がズラリ。いずれも請福酒造のオンラインショップで購入可能です。

また、八重山地域限定で流通しているサイズも存在するので、石垣島を訪れた際に探してみてはどうでしょうか。

「請福」は、泡盛らしさを堪能できるしっかりとした味わいのお酒ですが、ソーダや果汁ジュースとの相性も抜群。泡盛ファンはもちろん、お酒を飲み慣れていない人もぜひ一度味わってみてください。

製造元:請福酒造有限会社
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