沖縄の焼酎【琉球王朝】宮古島の蔵元・多良川が大切に育む凛とした味わいの琉球泡盛

沖縄の焼酎【琉球王朝】宮古島の蔵元・多良川が大切に育む凛とした味わいの琉球泡盛
出典 : よっちゃん必撮仕事人 / PIXTA(ピクスタ)

「琉球王朝(りゅうきゅうおうちょう)」は、沖縄県宮古島の蔵元・多良川が伝統の手技で醸すこだわりの琉球泡盛。古酒をベースにブレンドされた沖縄でも知名度の高い商品です。今回は、「琉球王朝」の特徴やラインナップ、蔵元のこだわり、「琉球王朝」以外のおすすめ銘柄などを紹介します。

  • 更新日:

「琉球王朝」は、造り手の多良川が「最高の味」を求めて大切に育てあげた琉球泡盛です。

「琉球王朝」は古酒をベースにバランスよくブレンドされた上質の泡盛

泡盛の貯蔵庫

出典:株式会社多良川ホームページ

まずは、「琉球王朝」の特徴からみていきましょう。

「琉球王朝」は、自然豊かな沖縄の宮古島で70年以上もの間、泡盛の古酒(クース)造りにかけてきた多良川(たらがわ)が、古酒をベースに最高の味を求めてブレンドした琉球泡盛です。

華やかな香りとキレのある飲み口が特徴で、香味のバランスのよさには定評があります。どんな料理とも抜群の相性を発揮することから、1986年の誕生以来、多くの泡盛ファンに支持されています。

「琉球王朝」のおいしさの秘密は米と水へのこだわり

「琉球王朝」に使用するインディカ米は丸米

出典:株式会社多良川ホームページ

「琉球王朝」のおいしさの秘密を探ります。

「琉球王朝」の原料米は粉砕せず丸米のまま使用

泡盛の主原料となるタイ米などのインディカ米には、米粒のまま使用する「丸米」と、丸米を粉砕した「粉米」があります。現在は、食糧法や関税法などにもとづいて、所定の納付金と関税を支払えば誰でもお米を輸入できますが、かつては輸入が制限されていたため、泡盛用のインディカ米は食用に転用できないよう、粉砕した状態で輸入されていました。

お米を海外から輸入するようになったのは、20世紀終盤のことです。平成5年(1993年)の「平成の米騒動」では自然条件の影響による不作から深刻な米不足に陥り、同年11月にはタイからお米を緊急輸入することに。このころからインディカ米の丸米が流通するようになり、平成7年(1995年)以降は一定の比率で海外のお米が輸入されているそう。

泡盛の製造量だけを考えると、表面積が大きく麹菌がつきやすい「砕米」が適しているのですが、質の高い古酒造りにこだわる多良川では「丸米」を使用。できあがった新酒は雑味のないすっきりとした味わいとなり、これを熟成することで、より深みのある古酒が完成するのです。

宮古島の地下を流れる伏流水

出典:株式会社多良川ホームページ

「琉球王朝」の飲み口の決め手は硬水と軟水の使い分け

造り手の多良川は、伝統の手法にこだわる老舗蔵元。原料のインディカ米から、味わいを特徴づける黒麹菌、泡盛特有の仕込み、蒸溜、そして熟成にいたるまでとことんこだわり抜きますが、なかでも決め手となるのが水の使い分けです。

泡盛をはじめとする本格焼酎造りでは、もろみに加える仕込み水と、アルコール度数調整のために原酒に加える割り水に同じ水を使用するケースもありますが、「琉球王朝」ではそれぞれに適した水を使い分けています。

一般的に、軟水で仕込むと発酵がゆっくり進むため、雑味が少なくなめらかな味わいに、硬水で仕込むと短期間で発酵が進むため、しっかりとした味わいに仕上がるといわれています。「琉球王朝」では、珊瑚の島・宮古島の地下を流れるミネラル豊富な硬水を仕込み水に使用。銘柄独特の芯のある味わいを引き出しています。

一方、原酒に加える割り水には軟水を使用。まろやかで口当たりのいい酒質に仕上げています。

「琉球王朝」のラインナップを紹介

「琉球王朝」のラインナップを紹介します。

琉球王朝(30度)

宮古島の蔵元、多良川が手掛ける「琉球王朝」

出典:琉球泡盛多良川公式通販

多良川ブランドのなかでもっとも親しまれている「琉球王朝」の定番商品。香りと風味のバランスが絶妙で、料理との相性も抜群です。
さまざまな飲み方でたのしめますが、古酒の魅力でもある芳醇な味わいを堪能するならロックが、「琉球王朝」らしいスッキリとしたのどごしを味わうなら水割りがおすすめです。

一升瓶から、720ml、ハーフボトル、紙パックなど豊富な容量からお気に入りを選んで。

アルコール度数:30度
税込価格:4,510円(1,800ml)、2,470円(900ml紙パック)、2,060円(720ml)、970円(300mlハーフボトル)

琉球王朝44度

宮古島の蔵元、多良川が手掛ける「琉球王朝44度」

出典:琉球泡盛多良川公式通販

ろ過の回数を制限することで旨味成分を多く残した、芳醇な香りと濃厚な味わいが魅力の1本。香味のバランスも絶妙です。おすすめの飲み方はストレートですが、古酒として育てるのも一興でしょう。

アルコール度数:44度
税込価格:5,420円(1,800ml)
※数量限定販売

オリジナル古酒の作り方については、以下の記事を参照ください。

琉球王朝マイルド

宮古島の蔵元、多良川が手掛ける「琉球王朝マイルド」

出典:琉球泡盛多良川公式通販

泡盛初心者やアルコールに強くない人にもおすすめしたいマイルドな琉球泡盛。「琉球王朝」の香りや味わいはそのままに、アルコール度数を25度に抑えた軽やかな飲み口に仕上げています。

アルコール度数:25度
税込価格:1,760円(720ml)

琉球王朝 特選古酒

琉球王朝 特選古酒

出典:琉球泡盛多良川公式通販

熟成を重ねることで角がとれ、まろやかな味わいに仕上がったワンランク上の古酒。モンドセレクション最高金賞受賞の逸品です。おすすめの飲み方は、ストレートとロック。上品な古酒香と円熟した甘味をたのしんで。

アルコール度数:30度
税込価格:2,800円(720ml)、1,760円(375ml)

琉球王朝一升壺/オリジナル木札

琉球王朝一升壺/オリジナル木札

出典:琉球泡盛多良川公式通販

貯蔵用の壺に入った「琉球王朝(30度)」。このまま寝かせれば、世界にひとつのオリジナル古酒が完成します。木札に文字を入れてもらえるので、人生の節目に、また贈答品としても人気です。

アルコール度数:30度
税込価格:11,000円(1,800ml・オリジナル木札作成費込み)

1升サイズのほかにも、3升、5升、5合(木札なし)、720mlの魔除け獅子壺など、さまざまなタイプがあります。

「琉球王朝」の造り手、多良川の泡盛造りに懸ける想いとは

宮古島の蔵元・多良川

出典:株式会社多良川ホームページ

「琉球王朝」を手掛ける多良川は、昭和23年創業以来、古酒への想いを紡ぎ続けたこだわりの蔵元。「泡盛は、造るものではなく育てるもの」との信念のもと、毎日愚直に麹と向き合い、豊穣の雫である泡盛を育み続けています。

米に、水に、麹にこだわり、人の手で季節を感じ、お米や麹、もろみを見て、さらに時の力を借り、手間と時間を惜しみなく注ぎ込みながらおいしい泡盛を造り上げるのです。

そんな多良川では、「琉球王朝」のほかにも定番酒「多良川」や極上古酒「久遠」といった泡盛銘柄を中心に、ラム酒やジン、リキュールなども意欲的に展開。近年は、琉球王朝時代に庶民が愛飲した幻の自家製芋酒「イムゲー」を離島の泡盛製造所3社※で復活させたことでも注目を集めています。
※現在は泡盛製造所5社で製造・販売。

多良川のおすすめ銘柄を飲み比べ

「琉球王朝」が気に入ったら、多良川が手掛ける泡盛銘柄や宮古島の原料で造ったラム酒も試してみてはいかがでしょう。

多良川 一升瓶(30度)

定番酒「多良川」

出典:株式会社多良川ホームページ

豊かな香りとしっかりとした味わいで親しまれる定番酒。一升瓶のほか、一升パック、多良川の原点ともいうべき43度の「多良川 いっしょに、いい時。」、宮古島のおいしい水でアルコール度数12度に調整した泡盛缶「多良川 飲みごろひさやっさ~」なども人気です。

古酒「久遠(くおん)」

多良川の最高級泡盛「久遠」

出典:株式会社多良川ホームページ

多良川の泡盛のなかでも最高級品質を誇る長期熟成古酒。10年古酒をベースに、10年以上寝かせた芳醇な古酒をブレンド。そこに少し若い古酒を黄金比で仕次ぎすることで味を引き締め、繊細な香りと円熟味が際立つ至高の味わいに仕上げています。
モンドセレクション最高金賞ほか受賞歴多数。

ラム酒「マクガン・40度」

ラム酒「マクガン・40度」

出典:株式会社多良川ホームページ

宮古島のさとうきびを原料に、宮古島の水、宮古島の酵母を使用して宮古島の酒職人が造り上げたラム酒。さとうきびのさわやかな香りとマイルドな口当たりが特徴です。
宮古島多良間の黒糖で造った「マクガン 多良間の黒糖造り」もおすすめです。

「琉球王朝」は、泡盛ファンはもちろん、泡盛を初めて飲む人にもおすすめできる人気の銘柄。古酒をベースとした「琉球王朝」が気に入ったら、世界でひとつのオリジナル古酒を育ててみてはいかがでしょう。

※金額は2022年11月時点のもので、終売・価格変更になっている可能性もあります。最新の情報は各ホームページなどでご確認ください。

製造元:株式会社多良川
公式サイトはこちら
公式通販はこちら

おすすめ情報

関連情報

焼酎の基礎知識

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事